介護職に関する資格についての基礎知識

介護職の資格で代表的なものとしては、介護職員初任者研修課程(旧ホームヘルパー2級)や介護福祉士実務者研修課程(旧介護職員基礎研修)、そして介護福祉士が挙げられます。このうち国家資格として認定されているのは「介護福祉士」だけであり、介護系の職場へ就職する際にも有利な資格として知られています。

介護福祉士の仕事内容は、高齢者や障害のある方への介助(食事や入浴など)の他にも、健康管理や家事の援助、さらには幅広い知識を活かした生活相談や、サービス提供責任者としての役割を担う仕事など、その範囲は多岐に渡ります。職場は、高齢者介護を行う場である特別養護老人ホームや介護老人保健施設といった施設をはじめ、グループホームやデイケアセンター、そして介護の必要な方の自宅などが挙げられるでしょう。

介護福祉士の資格を取る方法に関しては、実務経験を活かす方法や学校へ通うという方法があります。実務経験を活かす方法には、「実務経験ルート」と「経済連携協定(EPA)ルート」があり、いずれにしても3年以上の実務経験と受験が必要です。「実務経験ルート」の場合はそれく庭得て実務者研修への受講も必要となります。
そして学校へ通う方法には、「福祉系高校ルート」と「養成施設ルート(福祉系大学等の養成施設を卒業)」があり、福祉系高校ルートに関しては、さらに講習と試験を受ける必要があります。また養成施設ルートでは、2017年度から2021年度までの卒業生に関しては受験は任意(未受験や不合格でも卒業後5年間は介護福祉士の資格を有する)とされていますが、2022年度からは受験が義務化されるため注意が必要です。